COLUMN

売上アップに効く “シナリオ配信” を L ステップで組む手順

1 はじめに:LINEは「自動化」で真価を発揮する

LINE公式アカウントを導入し、友だち数は増えてきた。しかし、一斉配信でクーポンを送るだけでは、ブロックが増えたり、期待したほど売上に繋がらなかったりしないでしょうか。
LINEマーケティングの真価は、集めた友だちを「自動で」「顧客の温度感に合わせて」教育し、購買につなげる仕組み化にあります。その中核を担うのが、Lステップの「シナリオ配信」です。
この記事では、顧客の信頼を積み上げ、売上を自動で押し上げるシナリオ配信の設計思想と、具体的な設定手順を解説します。

2 なぜシナリオ配信が売上を押し上げるのか

シナリオ配信とは、友だち登録されたタイミングや、その後の行動履歴(メッセージの開封、リンクのクリックなど)を起点として、あらかじめ用意しておいた複数のメッセージを、決められた順番・タイミングで自動配信する機能です。

顧客の温度感に合わせた情報提供

一斉配信は、すでに商品を買いたい「今すぐ客」にも、まだ情報収集中心の「そのうち客」にも同じメッセージを送ってしまいます。シナリオ配信なら、「まずは基礎知識」「次は活用事例」「最後に限定オファー」と、顧客の関心を段階的に引き上げ、最適なタイミングで購入を後押しできます。

信頼関係の構築(教育)

登録直後から売り込みばかりでは、顧客は離れてしまいます。シナリオ配信を使い、まずは専門家として役立つ情報や、ブランドの背景にある想いなどを丁寧に伝えることで、信頼関係を構築。「この人(会社)から買いたい」という心理状態を育てることができます。

自動なので追客漏れがない

人力では限界があるが、Lステップなら 24 時間自動で稼働します。営業フォローが届かない時間帯でもメッセージが自動で走り、機会損失を防ぐことができます。

3 シナリオ配信 4 つの構成要素

シナリオは、以下の4つの要素で組み立てられます。

起点(トリガー):いつ配信を開始するか(例:「友だち登録時」「特定のアンケート回答時」)

配信タイミング:起点から何日後、何時何分に送るか(例:「1日後の19:00」「3日後の12:00」)

配信コンテンツ:送るメッセージ(テキスト、画像、動画、アンケートなど)

分岐(タグ):ユーザーの行動に応じて、その後のシナリオを変えるか(例:「リンクをクリックした人にはA、しなかった人にはB」)

4 シナリオ設計の 3 ステップ

ステップ1:ゴールとターゲットを決める

「誰に(ターゲット)」「最終的に何をしてほしいか(ゴール)」を明確にします。 (例:ターゲット=30代の働く女性、ゴール=高単価な週末限定エステコースの予約)

ステップ2:ゴールまでの「心のハードル」を逆算する

ターゲットがゴールに到達するために、どんな不安や疑問(ハードル)を解消する必要があるかを洗い出します。 (例:「どんな施術?」「本当に効果ある?」「価格は?」「勧誘されない?」)

ステップ3:ハードルを解消する情報を、送る順番に並べる

洗い出したハードルを、一つずつ解消するメッセージの「順番」を決めます。これがシナリオの骨格です。

1通目(登録当日):登録感謝+自己紹介(不安の解消)
2通目(1日後):施術のビフォーアフター事例(効果の可視化)
3通目(3日後):お客様の声、開発秘話(信頼の醸成)
4通目(5日後):よくある質問 Q&A(価格や勧誘の不安解消)
5通目(7日後):シナリオ読者限定の「先行予約オファー」(行動喚起)

5 効果測定と改善サイクル

シナリオは「作って終わり」ではありません。必ずKPI(重要業績評価指標)を定め、改善を続けます。

<KPI目標値の目安>
開封率:50% 以上
クリック率:15% 以上
ブロック率:3% 未満
ゴール達成率(CVR):5% 以上

<チェックポイント>
開封率が低下→タイトルの魅力、配信時間帯を見直す
ブロックが増加→「配信停止はこちら」といった案内(と解除用のタグ設定)を文末固定で安心感を出す
クリック率が低下→画像のクリエイティブ、リンク誘導文を見直す
ゴール達成率が低い→オファー(特典)の魅力、またはシナリオ全体の構成を見直す

6 おわりに:シナリオは“自動化されたおもてなし”

一斉配信は「チラシ配り」、シナリオ配信は「一対一の接客」に似ています。 Lステップを導入する最大のメリットは、この丁寧な「おもてなし」を自動化できる点にあります。

まずはターゲット一人に手紙を書くつもりで、あなたのサービスの魅力が伝わる7日間のシナリオを組むことから始めてみましょう。

当社では、Lステップの導入支援から、成果の出るシナリオ設計、構築、配信後の分析・改善まで、一貫してサポートしております。「自動化されたおもてなし」の仕組みづくりを、二人三脚でお手伝いいたします。「自社ビジネスにどう活かせばいいか分からない」「設定が難しそうで不安…」といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

あなたのビジネスに最適な活用プランをご提案させていただきます。「記事のこの部分について、もう少し詳しく聞きたい」といった小さなご質問だけでも大歓迎です。経験豊富なスタッフが丁寧にサポートしますので、どうぞご安心してお問い合わせください!

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